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文科省 学校再開へ衛生管理マニュアル通知

2020年5月22日 15:36

新型コロナウイルスによる臨時休校が長引いていましたが、来月からほとんどの学校が再開される見込みの中、文部科学省は、22日、感染リスクを減らすための衛生管理マニュアルを全国の教育委員会に通知しました。

マニュアルでは、今後、「感染症と共に社会で生きていかなくてはならない」ことを前提に、学校においても「3つの密」を徹底的に避ける「新しい生活様式」を導入し、子どもの健やかな学びを保障していくことが必要だとしています。

そのために、地域ごとの行動基準を児童生徒や保護者・教職員の通学・通勤圏や行動範囲の感染状況により3つのレベルに分けて示しています。

レベル3は、「特定警戒都道府県」に相当する感染状況である地域、

レベル2は、「感染拡大注意都道府県」に相当する感染状況である地域、または「感染観察都道府県」に相当する感染状況である地域のうち感染経路が不明な感染者が、過去に一定程度いたことなどにより当面の注意を要する地域、

レベル1は、「感染観察都道府県」に相当する感染状況で、レベル2にあたらない地域としています。

教室などでの密集回避のため児童生徒の間隔について、レベル3とレベル2の地域では、可能な限り2メートル(最低でも1メートル)確保する、そのために学級の規模に応じて、分散登校や分散授業の対応が必要

レベル1の地域では、1メートルを目安に学級内で最大限の間隔をとるとしています。

また、基本的には常時マスクを着用することが望ましいとしていますが、熱中症になる可能性が高いと判断した場合はマスクを外して十分な距離を保つなどの配慮をする、体育の授業で着用は必要ないとしています。

感染リスクが高い学習活動として、グループワーク、合唱、リコーダーや鍵盤ハーモニカなど管楽器演奏、調理実習、密集や接触する運動などをあげ、レベル3の地域では「行わない」、レベル2の地域では「可能な限り感染症対策を行った上で、リスクの低い活動から徐々に実施」、レベル1の地域では「十分な感染対策を行った上で実施」としています。

部活動は、レベル3の地域で「個人や少人数で、リスクが低く短時間の活動に限定」、レベル2の地域で「リスクの低い活動から徐々に実施し、教師等が活動状況の確認を徹底」、レベル1の地域で「十分な感染対策を行った上で通常の活動」としています。

これらの行動基準は、22日時点の感染状況を踏まえて作成したもので、文部科学省は今後の感染状況の推移や科学的知見を反映して適宜見直すことを予定しています。

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