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ホテルや旅館の「地元向け」プランに注目!

2020年6月6日 0:47
ホテルや旅館の「地元向け」プランに注目!

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、観光客が激減し、苦境に立つ旅館やホテル。そんな中で、「地元客」に力を入れています。

■地元民向けの宿泊プランが人気に

せせらぎが響く露天風呂に、奥日光の湖を望む趣深い部屋。栃木県日光市にたたずむ温泉旅館「星野リゾート界日光」です。

宿泊料金は1泊2食付きで2万2000円(税別)から。しかし先頃、新たな料金プランを発表。なんと宿泊料金は1泊1万円から。素泊まりですが、部屋には地酒やつまみも用意されている破格のプランです。いったいなぜ?

石井麻美総支配人「地元のお客様が増えていまして、仕事帰りにそのまま手ぶらできて頂いてくつろげるプラン」

県をまたぐ移動の自粛で、これまで全体の1割に満たなかった「地元客」が、現在3割にまで増加したためです。

仕事帰りに立ち寄れるよう、チェックインの締め切り時間を2時間繰り下げました。「3密防止」のため部屋でもチェックインできます。

■今年行きたい国内旅行先 1位は「地元」

旅行会社が、地域別の居住者(合計899人)に調査した「今年行きたい国内旅行先ランキング」。それぞれの地域で1位となったのは、全て「地元」でした。遠方への旅行を敬遠する動きがあるのです。

東京・浅草の高級ホテルも「地元客」の誘致に取り組みます。スカイツリーなどを望む、天然温泉 凌雲の湯「御宿野乃」浅草。

1泊1名朝食付きで通常2万5080円(税込)のダブルルームがなんと、東京都民限定で、約8割引きの5000円。朝食の「海鮮丼食べ放題」までついています。

ドーミーイン事業本部・水野貴史さんは「厳しい部分もありますけど、改めて地元の魅力の再発見につながれば良い」と話します。

目指すは、地元客がリフレッシュできる空間。お得な「地元プラン」は全国のドーミーイン65店舗で展開しています。

■商店街を元気にする「商品券」が半額に

平安時代の武将・平将門ゆかりの地、茨城県坂東市も「地元客」向けの新たな政策を打ち立てました。

市内の店で使える1万円分の商品券を半額の5000円で売り出すのです。

坂東市役所 産業経済部・鈴木博部長「この数ヶ月で皆さん大打撃を受けていますので、商品券で元気になっていただければと思います」

また、商品券が使える小売店にとってもこれまでにないメリットが。店は、使用済みの商品券を自治体に換金する時、さらに5%上乗せした金額で買い取ってもらえるというのです。

将門煎餅本舗・上坂美津子専務「5%の上乗せがあるので、こちら側としても大変期待しております」

これは全国の自治体でも初の試みだということです。

2020年6月5日放送 news every.『ナゼナニっ?』より 

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