「GoToキャンペーン」割引の仕組みは?
6月19日、東京や埼玉、北海道など5都道県をまたぐ移動が解除されました。
観光の全面解除は8月1日がめどですが、旅行の消費を促す「GoToキャンペーン」の詳細も明らかになってきました。いま分かっている「GoToキャンペーン」の情報を整理します。
■最新の都内の感染者数は?
19日に東京都で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は35人。18日は10代から80代までの41人でした。新宿区では、感染者が出た夜の店などで集団検査が行われていて、その結果、多くの感染者が確認されている状況です。
(詳しくは動画をご覧ください)
こうした中、大手旅行会社の国内旅行の予約状況は、前年の同じ時期と比べて5月は99%減、6月は96%減の見込みとなっていて、7月になっても85%減の見込みと、まだまだ例年の状態に戻るには時間がかかると見られます。
■割引内訳は宿泊費:クーポン=7:3
夏休みを前に、打撃を受けた観光などの消費を促すために政府が打ち出しているのが「GoToキャンペーン」です。国内旅行を対象に、宿泊や日帰り旅行代金の半額相当が支援される制度です。
ただし上限があり、1人あたり1泊最大2万円まで、日帰りの場合は最大1万円までです。
連泊や利用回数の制限はありませんので、何度でも使うことが出来ます。
例えば、1人で1泊2万円の旅行をした場合、半額の1万円が支援されるわけですが、支払いの時点でまず旅行代金が7000円割引になります。残りの3000円分は土産物店や飲食店で使える「地域共通クーポン」としてもらえます。
つまり、7割程度は旅行代金の割引、3割程度は旅行先で使えるクーポンがもらえる仕組みとなっています。
■宿泊を個人で申し込むと交通費は割引の対象外
交通費に関しては、申し込みの方法によって変わります。
旅行代理店を通じて宿泊と交通機関がセットになったプランを申し込んだ場合は、セット代金全体が割引の対象になります。
ただし、個人で直接宿泊施設に申し込む場合は、宿泊代のみが割引の対象で、往復の交通費は割引の対象にはなりません。
修学旅行や職場旅行も、旅行代理店を経由すれば割引の対象になりますので、延期していた方々はこうした制度をうまく利用してみるのも良いですね。
■日帰り旅行は旅行代理店経由のみ対象
続いて、日帰り旅行です。
これは宿泊をしないため、旅行代理店などで予約しないと割引の対象になりません。例えば、新幹線の往復乗車券を合わせた日帰り温泉や、飛行機で釣りに行く体験型アクティビティーなどの「セットプラン」が対象になっています。
この「GoToキャンペーン」、いつから始まるかというと、赤羽国交大臣は「8月の早い段階で開始できるよう速やかに準備を進めたい」と話しています。
■新しい日常での「新しい旅のエチケット」
さらに、国土交通省は19日、「新しい旅のエチケット」を公表しました。
「混んでたら、今はやめて、後からゆっくり」
「おみやげは、あれこれ触らず目で選ぼう」
など標語のような形で、感染リスクを避けて楽しい旅行をしようと呼びかけています。
休業要請や移動の自粛も19日でほぼ解除され、経済や人々の生活の多くの部分がもとの日常に戻り始めています。そんな時だからこそ、再び感染状況が悪化してあと戻りすることがないよう、一人一人が行動に気をつけて、楽しい夏休みを迎えられるようにしたいです。
休業要請や移動の自粛も19日でほぼ解除され、経済や人々の生活の多くの部分がもとの日常に戻り始めています。そんな時だからこそ、再び感染状況が悪化してあと戻りすることがないよう、一人一人が行動に気をつけて、楽しい夏休みを迎えられるようにしたいです。
2020年6月19日放送 news every.「ナゼナニっ?」より