在外投票の制限「やむを得ない事由あるといえず」最高裁が「違憲」判決
海外に住む日本人が最高裁判所の裁判官の国民審査で投票できないことが憲法に違反するかどうか争われた裁判で、最高裁大法廷は25日、「違憲」との判決を言い渡しました。
この裁判は、海外に住む日本人が最高裁裁判官の国民審査で投票できないのは憲法に違反するとして、アメリカに住んでいた日本人ら男女5人が国を訴えていたものです。
最高裁は25日の判決で、「海外での国民審査権の行使を制限するのに、やむを得ない事由があるとはいえない」などとして、投票の制限を「違憲」とする判決を言い渡しました。
原告・想田和弘氏
「(主張を)全面的に認めていただいたことは本当に喜ばしいです。うれしいです。国会は、速やかに違憲の状態を改善するよう立法措置を行ってほしい」
最高裁による法令についての違憲判断は、今回で11例目です。