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都内で5歳未満の男の子も はしか感染拡大の懸念…“非常に強い”感染力

2024年3月13日 21:18
都内で5歳未満の男の子も はしか感染拡大の懸念…“非常に強い”感染力

世界的に流行している「はしか」、日本でも感染者数の増加が懸念されています。国内で相次いで感染が発表される中、東京都内では5歳未満の男の子が感染したことも明らかになりました。

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13日、街の人が不安を抱えていたのは、世界的に流行しているはしかについてです。

主婦(30代)
「はしか、はやってるんだみたいな話を父がしたので、都内に出るのはちょっと怖いねって」

再来月、夫の家族がいる韓国に行く予定があるという親子は…

主婦(30代)
「うつらないように、海外行くにも気をつけないと」

13日、林官房長官も次のように述べました。

林官房長官
「感染力が非常に強く、海外との往来の再活発化に伴って、国内での旅行にも特に注意が必要な状況」

感染者数は、コロナ禍で一時、減少していましたが、去年から、国をまたぎ、人の行き来が活発になったことで、増加。日本国内でも11日、12日と感染が相次いで発表されているのです。

新たにわかったのは、東京に住む5歳未満の男の子の感染です。足立区の飲食店を利用し、翌日に熱や発疹などが出たことから入院しているといいます。

厚生労働省が現時点で確認している今年の国内の感染者数は12人。潜伏期間は10日~12日と、長いのが特徴です。

最初の症状は咳(せき)や鼻水。そして39度を超える熱、全身に発疹も現れるといいます。怖いのが肺炎などを合併しやすいこと。重症化すると脳炎を引き起こし、1000人に1人が死亡するとされています。そして、注意なのが感染力です。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「非常に感染力が強いですから、横断歩道とか人混みの中で並んでいて、感染した人が気づかずにくしゃみ・咳をして、その飛まつから空気感染する」

インフルエンザとは異なり、飛まつ感染、接触感染以外に空気感染もするといいます。

主婦(30代)
「空気感染もするので密室になって感染しやすい状況が増えると思う。お出かけしづらいかなと思います」

   ◇

空気感染するため、予防が非常に難しいという、はしか。そのため厚生労働省は、予防として「2回のワクチン接種」を呼びかけています。

都内のクリニックでは、さっそくはしかのワクチン接種を受けにきた男性の姿がありました。

ワクチン接種に来た30代
「妻に(ワクチン接種を)受けてきてほしいと言われ、来ました。接種歴がわからなかったので、念のため受けに来た」

重要なワクチン接種ですが、世代によって接種機会は異なります。厚労省によると、2000年4月2日以降に生まれた23歳以下の人は定期接種として2回のワクチンを受ける機会があった世代です。

しかし、それより前に生まれた23歳から51歳の人は、自ら進んで接種しない限りは1回。51歳以上だと打っていない可能性もあるといいます。

医師によると、1回の接種だと抗体がつくのは95%。30年経過すると免疫は低下してしまうということです。そのため、2回の接種が重要だというのです。

   ◇

1歳2か月の子どもを育てる母親は…

母親(20代)
「(はしかに)かかってる人が現れたぞって最近知って(子どものワクチン接種を)打っておいてよかった」

ちょうど先週、初めて子どものはしかのワクチン接種を受けたといいます。自身は20代で1回のみ、ワクチン接種を受けていますが、2回目は、今後の感染拡大次第で、迷っているといいます。

今後も感染者数の動きに注意が必要です。

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