浸水隠ぺいし運航継続…福岡海上保安部、高速船を家宅捜索 船舶安全法違反などの疑い
JR九州の子会社が福岡と韓国・釜山を結ぶ高速船の浸水を隠ぺいし、運航を続けていた問題で、福岡海上保安部は17日、船舶安全法違反などの疑いで高速船の家宅捜索に入りました。
17日午前、福岡海上保安部は、博多港に停泊中の「クイーンビートル」と運航会社のJR九州高速船に、船舶安全法と海上運送法違反の疑いで家宅捜索に入りました。
JR九州高速船は博多と韓国・釜山を結ぶ「クイーンビートル」の浸水を今年2月に把握しながら、その後もおよそ4か月にわたり、運航を続けていました。
警報が鳴らないよう、浸水センサーの位置をずらすなどの隠ぺい工作も国の監査で発覚していて、先月には安全管理の責任者2人に対する全国初の解任命令が出されました。
「クイーンビートル」は運休中で、親会社のJR九州は「捜査に真摯(しんし)に対応する」としています。