東京・葛飾区が保育所に補助金を誤って5億円あまり多く支給していた問題で、区は保育所に対し、全額を返還するよう求めることが分かりました。

この問題は葛飾区が区内の私立認可保育所に4年間にわたり、補助金を5億円あまり多く支給していたものです。

区は、これまで人件費に使われていた部分については、返還を求めないとしていました。

しかし区の関係者によると、区が弁護士などに見解を求めたところ、返還請求で人件費のみを免除することはできず、住民請求をされた場合は、区側が勝つことは難しいと指摘を受けたということです。

さらに保育所に対し調査したところ、保育士の人数を水増し報告していたところも発覚したということで、全ての保育所に対して人件費を含めた全額の返金を求める方針に転換するということです。

区は31日の議会で説明するとみられます。