新型コロナウイルスの抗原検査キットのインターネットでの販売について、厚生労働省は24日にも詳細を通知するほか、ネット販売可能な検査キットを初めて承認しました。

厚労省が承認した医療用の抗原検査キットは、医療現場での使用のほか、特例的に薬局での販売が認められています。

厚生労働省は、医療用と同じ性能の抗原検査キットで、メーカーから申請があり「一般用医薬品」として承認されたものに限り、薬局での販売を正式に認めるほか、インターネットでの販売も認め、24日にも、販売業者に求める詳細などを通知する予定です。

具体的には、ネット販売の場合も、薬剤師が購入者にメールや電話などを通じて、キットの適切な使用方法を図や動画などでわかりやすく説明するよう求めます。

また、あくまでセルフチェックであるため、結果が偽陰性や偽陽性の可能性があり、証明書としての利用が出来ないことを購入者に伝えること、また、陽性の場合は自治体の窓口などへの相談を購入者に促すことなどが求められます。

現在、国の承認を受けていない「研究用」の検査キットがネット上で販売されていますが、厚労省は、精度が不明な「研究用」ではなく、国が承認した「医療用」「一般用医薬品」の検査キットを選ぶよう呼びかけています。

一方、24日、ロシュ・ダイアグノスティックス社の抗原検査キットが初めて「一般用医薬品」として承認され、薬局のほか、ネットでの販売が可能になりました。

メーカーの担当者によりますと、実際の販売は9月中旬ごろを目指しているということです。