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65歳以上の「5人に1人」が?……「認知症」のカギは早期発見 “サイン”を見極める3つのポイント 認知症基本法が成立

2023年6月15日 0:58
65歳以上の「5人に1人」が?……「認知症」のカギは早期発見 “サイン”を見極める3つのポイント 認知症基本法が成立

誰でもなる可能性がある認知症。その認知症の人と共生する社会を目指す「認知症基本法」が成立しました。重要なのは違和感に気付き、早めに発見すること。早期発見で、認知症の進行や接し方は変わることがあります。私たちに求められる正しい知識を考えます。

■認知症の人が希望を持って暮らすために

有働由美子キャスター
「いつ誰がなってもおかしくないので、自分や家族のこととして考えていただきたいニュースです」

「厚生労働省によると、2年後の2025年には65歳以上の5人に1人がなるという認知症。14日、認知症の人と共生する社会をつくるための『認知症基本法』が可決・成立しました」

「認知症の人が希望を持って暮らせる適切な医療サービスや家族への支援を行うとしていますが、特に大切なこととして、周りの私たちが正しい知識を持つことが求められています。どういったことを知っておくべきなのでしょうか?」

■周りの家族が気付くサインは?

小栗泉・日本テレビ解説委員
「認知症で最も多いのが『アルツハイマー型』で、他にも脳梗塞などが原因のものもあります。また65歳未満で発症する『若年性認知症』もあります。誰でもなる可能性があり、早期発見が重要です」

有働キャスター
「周りが気付けるサインは、どんなものがありますか?」

小栗委員
「ポイントは『いつもと少し違う』という違和感に気付くことです。厚労省によると、例えばお金が数えられなくなった、外出しなくなった、趣味に興味がない、味付けがおかしい、賞味期限を切らす、同じ物を買う、などさまざまなことがあります」

有働キャスター
「『年を取ってしまったからかな…』と見過ごしてしまいそうなものも多いですよね」

小栗委員
「そうですね。専門医であるアルツクリニック東京の新井平伊医師は、その違和感の『頻度』『程度』『範囲』を見極めることが重要だといいます」

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■頻度、程度、範囲を見極めるには?
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