水かさ増した用水路から小学生を救出 女子高校生3人に感謝状 鹿児島・南さつま市
用水路から出られなくなった小学生を助け出したとして、女子高校生3人に感謝状が贈られました。
10日に感謝状を受け取ったのは、鹿児島県南さつま市の鹿児島県立加世田常潤高校2年生の田頭雅さんと重信茉依さんと大坪星莉さんの3人です。
先月、夕方4時半すぎに自転車で下校していた田頭さん。
高校2年生 田頭雅さん
「泣きながら『助けて』という声が聞こえて。空耳かなと思って」
すぐ下にある用水路をのぞくと、女の子の姿がありました。女の子は小学6年生で、1人で帰宅途中、用水路に落とした水筒を拾おうと中に入ったところ、足場がなく上がれなくなっていたのです。
この時、昼間に降った雨の影響で水の流れが速く、水深は40センチほどまで増えていました。自分一人だけでは助けられないと判断し…
高校2年生 田頭雅さん
「(私の)友達を呼んで」
電話を受けた重信さんたちは、スクールバスで帰っている途中でした。
高校2年生 重信茉依さん
「すぐに運転手さんに『そこでバス止めてください』って言って」
合流した3人は救助を開始。用水路は高さがあり、手を伸ばしても女の子に届かないため、田頭さんが用水路に入り持ち上げました。
高校2年生 田頭雅さん
「もし1人で助けるってなったら、流れも速かったから、川が。もしかしたら流されているかもしれないし。友達を呼ぶというのが正解だったなと思う」
市の消防本部は「このようなことに遭遇したら、二次災害を防ぐためにまずは消防に通報してほしい」と呼びかけています。