「こんなうれしいことはない」“全面的救済”判決受け原告ら会見 旧優生保護法めぐる裁判
旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられた人たちが国に損害賠償を求めている裁判で、最高裁大法廷が被害者を全面的に救済する判決を言い渡したことを受け、原告らが会見を開き喜びを語りました。
原告 北三郎さん(仮名・81)「もうこんなうれしいことはありません。親の墓の前で勝ちましたということを言いたいです。(不妊手術を受けた)2万5000人の人たちに勝ったということを伝えていきたいと思います」
原告 鈴木由美さん(68)「良かったです」
新里宏二弁護士「被害者が声を上げる、そして社会を変えていけるんだということをこの優生手術被害者が実証してくれたのではないかなと」
最高裁大法廷が被害者を全面的に救済する判決を言い渡したことを受けて判決後に会見を開いた原告側の弁護団は、強制的に不妊手術を受けさせられた他の被害者についても、「全面解決をしてもらいたい」と語りました。
また弁護団の団長は、旧優生保護法が国会で立法されたことについて、「なぜこんな法律ができたか、検証が必要だ」と述べました。