河井夫妻公選法違反事件 初公判始まる
去年の参議院選挙をめぐる買収事件で、公職選挙法違反の罪で起訴された前法相の河井克行被告と妻・案里被告の初公判が、25日午前10時から東京地裁で始まりました。初公判の最新情報を東京地裁前から岸倫子記者が伝えます。
裁判は午前10時すぎに少し遅れて開廷しました。克行被告は、黒っぽいスーツにワイシャツを着て、以前よりやせた様子でした。ゆっくりと傍聴席を眺めながら入廷し、裁判官、検察官、傍聴席、弁護士それぞれに一礼をして席に着きました。また、案里被告は、黒っぽいスーツ姿で、落ちついた様子でした。
河井克行被告と妻の案里被告は、これまで保釈の請求を2度行いましたが認められず、勾留されている東京拘置所から25日朝、バスで東京地裁に移動しました。
初公判では、冒頭に裁判長から名前を聞かれ、克行被告は「河井克行です」と大きな声で答え、職業については「衆議院議員です」とはっきりとした声で答えました。また、案里被告は「河井案里です」とゆっくりと答え、「参議院議員です」と答えました。2人は証言台に並んで立ったまま答えています。
続いて検察官が起訴内容を読み上げましたが、買収したとされる100人の詳細については、多数にのぼるため法廷では読み上げられず、克行被告は、表にまとめられた詳細を示されるもようです。
24日の初公判は午後2時まで行われる予定で、今後は、12月18日までの期日が指定されています。