「しゃがみ込んだ」 ベニズワイガニ漁師が“恐怖”語る 北の弾道ミサイルが「ドーン」 鳥取・境港
北朝鮮が15日に発射した弾道ミサイル。その落下地点近くでベニズワイガニ漁をしていた漁船が、18日に境港に帰港しました。その翌朝、乗組員に、落下の瞬間の様子を聞きました。
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鳥取県の境港に戻ってきた漁船の乗組員は、先週、ベニズワイガニ漁の真っ最中に、異常な音を聞いていました。
漁船の乗組員
「恐怖。ドーンと聞こえ、しゃがみ込みましたからね。ミサイルと聞いて怖かったです。本当に落ちてくるんだなと思って」
6月15日、北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射しました。
石川県沖合の日本のEEZ(排他的経済水域)の内側に落下したとみられています。この時、乗組員が乗った漁船「第八十八明神丸」は、弾道ミサイル落下地点から約27キロメートル付近でベニズワイガニ漁を行っていたといいます。乗組員10人は全員無事で、18日夜に帰港しました。
漁船の乗組員
「普通に仕事していてドーンと聞こえたので『何かな』と思って。音聞いた人が4人いて。不安でもありますけど止めてほしいですよね」
別の乗組員
「花火みたいなボーンと音がしました。何とかできるなら、してほしい」
今回の事態を受けて鳥取県は、国に対して漁船の安全確保に万全を期すよう要望したということです。