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コロナ中等症治療 診療報酬更に引き上げへ

2020年9月14日 23:08

厚生労働省は、新型コロナウイルスに感染した患者の中で人工呼吸器までは必要ないものの、酸素投与が必要な「中等症」の人を治療した医療機関への診療報酬を、特例措置として、さらに引き上げる方針を決めました。

医療機関には、患者を治療した内容に応じて、医療保険と税金から診療報酬が支払われます。その診療報酬のうち、新型コロナウイルスの感染者で、呼吸不全があり、酸素マスクによる酸素の投与が必要な「中等症」の患者を救急で受け入れて治療した医療機関に対して支払われる「救急医療管理加算」について、厚労省は、患者1人あたり、一日、通常の3倍の2万8500円としていましたが、さらに引き上げて、5倍の4万7500円とする方針を決めました。

中等症患者の治療は、重症化を見越し、複数の診療科の医師が連携して状態の観察を続ける必要があるなど、医療現場への負担が大きくなっていることが理由です。

なお、新型コロナの入院治療では、患者の自己負担はありません。