教えて!東京五輪のギモン「ボランティア」
来年に延期された東京オリンピック・パラリンピック。前例のない延期決定に今後はギモンだらけ。大会運営を取り仕切る大会組織委員会のキーマンがそのギモンに答えます。5回目は「ボランティア」です。
この映像のブルーのユニホームを着てオリンピック・パラリンピックに参加する大会ボランティア。その人数は、大会通しておよそ8万人にものぼります。8万人もの人がいったいどんな活動をするのか?今回、そのギモンに答えてくれたのは、ボランティア推進部の傳夏樹さん。
傳夏樹部長「本当にいろんな役割、多岐にわたっていて、細かく分かれると600~700の役割に分かれています」
観客や大会関係者の案内や表彰式のサポートなどのほか、競技結果の打ち込み、ドーピング検査の付き添いなど、大会を支える役割は多岐にわたります。
傳夏樹部長「関係者を運転して車で輸送するという役割があるんですが、外国の方やいろんな方といろんなお話ができるというので、過去大会でも、ひとつの魅力的な役割のひとつになっています。(外出)自粛中に毎日都内を運転して運転感覚がにぶらないように頑張っています、というメッセージをいただいたりしました」
年齢層も10代から80代以上、国内のみならず、およそ120の国と地域の外国人も参加するといいます。
傳夏樹部長「外国籍の方が10%以上、120か国からいらっしゃる。最近(大会を)やったブラジル・イギリス・中国なんかが、比較的、過去大会ボランティアやって本当に楽しかった、もう1回やりたいという方が多い」
大会延期に伴い、組織委員会はボランティアに対してアンケートを行いました。心配・不安なことがあるかという問いに66.8%の人が「コロナの影響による大会の実施形態や感染防止対策に関すること」と回答。しかし、来年もボランティアとして参加するかの意思確認を行ったところ、8割以上の人が参加の意思を示したということです。
傳夏樹部長「コロナがどんな状況になっているのか、不安という声もある。8万人がユニホームを着て街中に出るので、街が青一色に染まると思うので、その瞬間、オリンピック・パラリンピックが始まったなと思っていただけるかなと思う」