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9月1日「関東大震災」から100年 災害時のデマ…見極めるポイントは? スマホのアプリで安全に避難も

2023年8月30日 17:50
9月1日「関東大震災」から100年 災害時のデマ…見極めるポイントは? スマホのアプリで安全に避難も

9月1日で関東大震災から100年です。SNSなどで情報があふれる今、災害の時にどうやって正しい情報を見分けるのか、新しい防災の取り組みが始まっています。また、実際に災害が起きた時、命を守る行動を助けてくれるアプリも登場しました。

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東京・新宿の中学校で28日、オンライン授業で教えていたのは、災害時にSNSなどにあふれるデマやフェイクニュースを見極める方法です。

100年前、未曽有の被害が出た関東大震災。当時も混乱の中、デマなどが広がりました。2016年の熊本地震ではSNSに“動植物園のライオンが逃げ出した”というデマが広まり、去年の台風15号の時には“静岡県の水害悲惨すぎる…”と、AI(=人工知能)で作られたとされる画像がSNSで拡散されました。

オンライン授業を行ったのはLINEが設立した財団です。情報を見極めるポイントは「だいふく」。「だれが?」「いつ?」言ったのかや、「ふく数の情報」を確認することをあげました。

授業を受けた生徒
「デマとか拡散しないようにしたい」

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実際に災害が起きた時、命を守る行動を助けてくれるアプリも登場しています。現在地から避難場所までの安全な避難ルートに加え、倒木などの危険な場所も地図上に示してくれるという特徴があります。

27日、このアプリを導入した福島・会津若松市で行われた避難訓練でも、安全なルートを選んで避難場所まで移動していました。

町内会の区長
「今日ここ危険なので、まっすぐ行ってあの信号機を右に曲がります」

アプリには災害時に安否と位置情報を家族に伝える機能や、事前に備えたい防災グッズのリストを示す機能もあります。開発したソフトバンクは今後、ほかの自治体にも広げていきたいということです。