“空前の釣りブーム”で思わぬ事態招く…
密が避けられるレジャーとして、若者や女性などにも釣りの人気が高まっています。空前の釣りブームで、釣具店では今まで経験したことのない事態を招いていました。
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平日の早朝から、ずらっと延びる100人ほどの大行列。
先頭で並んだ人「シーバス、スズキ狙いですね」
お目当ては釣りです!千葉県市原市にある「オリジナルメーカー海づり公園」この時期、釣れるのはサバです。
最大300人が利用できますが、今は感染防止対策で220人までに入場を制限しています。先頭に並んでいた釣り客は、狙い通りシーバスをゲット。
先頭で並んだ人「並んだかいがありましたね」
山本秀治所長「ここにきて若い方の団体とか、女性だけの団体とか、そういう方が増えた」
平日でも入場規制をかけるなど、釣り人気が急上昇しているといいます。空前の釣りブームです。
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都内の釣具店では…。
餌島商店・島田一治社長「今年は異常です。30%近くは品薄になってると思います」
キス釣りなどで使われるジャリメという釣り餌が品薄に。例年20箱はあるといいますが、今日は3箱だけ。
店によりますと、新型コロナの影響で、今年は中国から輸入されるジャリメがほぼゼロになり、釣り人気が、国内での釣り餌の品薄に拍車をかけているといいます。
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釣りブームのかげで意外な影響も。
今年、富山県で保護されたウミネコの写真をよく見ると、顔に釣り針が刺さっています。さらに、このウミネコは翼に2本の釣り針が。実はこれ、釣り人が捨てていった釣り針。
富山県鳥獣保護センターによりますと、ポイ捨てされた釣り針などでケガをした野鳥が運ばれてくるケースは、例年の倍のペースだといいます。
保護センターは、釣り針などはその場に捨てず、必ず持ち帰ってほしいとしています。