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規制委「海水モニタリング強化」処理水放出

2020年10月22日 2:19

福島第一原発の処理水について、政府は海に放出する方針を今月末にも正式決定する方針を固めましたが、原子力規制委員会の更田委員長は21日、海に放出する1年以上前から海水のモニタリングを強化し、放出の前後で変化が生じないか監視していく考えを示しました。

東京電力・福島第一原発では、放射性物質を含む汚染水が毎日約140トン発生していますが、この汚染水を特殊な装置で処理してもトリチウムが除去できず、処分できないままタンクに保管し続けています。

政府は、この“処理水”を「海洋放出」することを今月27日にも正式決定する方針ですが、原子力規制委員会の更田委員長は21日の会見で、海に放出する1年以上前から海水のモニタリングを強化し、海水に変化が生じるか生じないか監視していく考えを示しました。

また、「規制委員会が早いうちに海洋放出すべき見解を示したことについて後悔していない。規制当局の責任として正しかったと思う」とも述べ、福島第一原発の廃炉作業を進めるためにも改めて速やかに海洋放出すべきとの考えを示しました。

ただ、政府が「海洋放出」を正式決定しても、必要な設備の建設に時間がかかるため、実際に放出が始まるのは2年後になる見通しです。

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