案里被告裁判 克行被告が述べたこととは?
参議院議員の河井案里被告の裁判に、夫で、元法務大臣の克行被告が、初めて証人として出廷しました。およそ1か月ぶりに法廷で顔を合わせることになった2人。証言台にたった克行被告が述べたこととは。
22日、東京地裁には、傍聴券を求めて集まる人の姿が。
傍聴券に並んだ人「克行被告が久々に来られるということで、注目かなと思ってきました」
去年の参議院選挙をめぐる買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われている元法務大臣の河井克行被告と、妻で参議院議員の河井案里被告。
克行被告の裁判は、先月15日に克行被告が、弁護士全員を解任したことで中断。案里被告のみで進められていました。1人になった、これまでの裁判で案里被告は…。
案里被告「主人のご無礼を許してください」
証人として出廷した広島市議に対し、頭をさげ、両目をおさえて、嗚咽を漏らす場面も。
しかし、別の日の裁判では。
案里被告陣営の女性「案里先生は克行代議士とは、離婚されたほうが良いと思っています。案里さんに良い影響を与えているように、私からは見えないからです」
自身の陣営スタッフから、裁判の場で離婚を促されるという異例の展開に。
そんな中、およそ1か月ぶりに法廷で顔を合わせることになった夫婦。22日の裁判で、初めて証人として出廷した克行被告は…。
裁判長「名前は?」
克行被告「河井克行です!」
裁判長の質問にかぶせるように返答。廷内中に響き渡るほどの大声で名乗りましたが、その姿は以前より痩せていたといいます。
肝心の証人尋問では、開始早々に…。
克行被告「答弁は差し控えさせていただきます」
その後も…。
克行被告「裁判長!検察官の質問が漠然としていて、よく分かりません」
ほぼすべての証言を拒否。そんな中、案里被告が1人で現金を渡したとされる内容の質問に対しては、「知らない」と答えました。
一方、案里被告は、証言中の克行被告を時折見たり、ノートでメモを取るそぶりも。
しかし、2人は最後まで目を合わせなかったといいます。
克行被告の証人尋問は、来週28日まで、3日間行われる予定です。