全国10の都道府県警察で1日から、ストーカーの加害者への対応を試験的に強化することがわかりました。

警察庁によりますと、去年、ストーカー行為をしてストーカー規制法に基づく禁止命令が出されたのは過去最多の1744件となりました。

今年1月に福岡市で元交際相手の女性を刺し殺害したとして、逮捕・起訴された男も禁止命令を受けていたことがわかっています。

こうした中、北海道・岩手・東京・神奈川・愛知・大阪・山口・愛媛・福岡・沖縄の全国10都道府県の警察は1日から3か月間、禁止命令を受けた加害者全員に対して、原則として命令後1回以上は連絡を取り、精神的な治療やカウンセリングを受けるようすすめる試験的な対応を始めました。

今までは個別の事案ごとに、必要に応じて連絡するなどしていたということです。

警察庁は問題がなければ今後、全国の警察で導入を検討するとしています。