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【時系列でわかる⑩】“数兆円規模の補正予算を”馳知事が要望(1月10日午後5時更新)

2024年1月10日 16:50
【時系列でわかる⑩】“数兆円規模の補正予算を”馳知事が要望(1月10日午後5時更新)
能登半島地震の発生から10日で10日目。石川県では、これまでに206人の死亡が確認されています。大規模な火災が起きた観光名所・輪島朝市ではこの日も、警察の一斉捜索が続けられています。地震発生からの動きを、時系列でまとめました。
(※情報は随時、更新します)

【10日 7:30すぎ】「少しでも恩返しを」 熊本地震で震度7の益城町が職員派遣

能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町に10日、熊本地震で大きな被害を受けた益城町の職員が派遣されました。

午前7時半から熊本・益城町役場で出発式が行われました。派遣されたのは生涯学習課の末松幸治さんと下水道課の小山祐一郎さんです。出発式では西村博則町長が、「熊本地震の初動時、非常に心強かったのは派遣職員の存在だった。その時学んだノウハウを志賀町の方に伝えてほしい」と訓示しました。

益城町で関連死25人を含む45人が犠牲となった熊本地震の際、末松さんと小山さんは災害がれき処理業務や公費解体業務などを担当しました。派遣される石川県志賀町では、災害がれき処理の前段階にあたる、がれきの選定の仕方やどういう手順で行うかなどの助言を行います。

2人は10日に現地入りし、1月17日まで派遣されます。

【10日 10:04】災害関連死、新たに能登町で1人

10日発表された午前9時時点の能登半島地震による石川県内の死者は203人で、前日より1人増えました。能登町で新たに災害関連死と判断された死者が1人含まれています。安否不明者は前日より34人減って68人となっています。

県では9日、震災後に災害による負傷の悪化、または身体的負担による疾病のため死亡したと思われる災害関連死について、珠洲市から6人報告があったと発表しています。避難所では新型コロナやインフルエンザの感染拡大が懸念されているほか、低体温症も問題となっています。

【10日 10:17】“数兆円規模の補正予算を”馳知事が要望

馳知事は10日の会見で、政府に対し、能登半島地震について数兆円規模の補正予算編成をお願いしたいとしました。

数兆円規模の理由について知事は「能登半島は日本海に突き出た極めてアクセスの脆弱な半島で、高齢化率50%を超えている地域が多いことから、過去の大震災と比べない方がいいと思う」としています。

また、被災地の原状復旧ではなく世界農業遺産のブランドを十分に踏まえた「創造的復興」が必要としました。

【10日 11:54】地震発生から10日目…「輪島朝市」一斉捜索続く

石川県内の観光名所『輪島朝市』の火災現場では10日も、警察の一斉捜索が続けられています。現場では2時間ほど前から捜索が再開され、冷たい雨が断続的に降る中、ドローンなども使った大規模な捜索が行われています。

元日に発生した地震で震度6強を観測した輪島市では、観光名所の朝市通りで大規模な火災が発生し、店舗や住宅などおよそ200棟が全焼、国土地理院によりますと、およそ4万8000平方メートルが焼失したとみられています。

石川県警などは、9日から、150人を超える態勢で一斉捜索を行っていて、10日朝も午前9時に、警察や消防が現場に集まり、捜索を再開しました。

石川県によりますと、能登半島地震で、10日午前9時までに、203人の死亡が確認され、安否不明者は68人、輪島市が43人で最多となっています。

石川県警などは、13日まで一斉捜索を続け、被害の全容把握を進める方針です。

【10日 15:05】石川県内の死者206人 災害関連死8人に

能登半島地震による石川県内の死者は10日午後2時時点で206人で、午前の発表から3人増えました。能登町で新たに災害関連死と判断された死者が1人含まれ、県全体ではこれで8人となっています。安否不明者は午前から16人減って52人となっています。

県では9日以降、災害関連死の死者数が報告されています。馳浩知事は10日午前の会見で、「高齢者や要支援者は速やかに1.5次、2次避難所に運ぶことが、災害関連死の防止につながる」と述べていました。