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【時系列でわかる⑧】発生から1週間 雪に見舞われる被災地(1月8日午後9時更新)

2024年1月8日 21:08
【時系列でわかる⑧】発生から1週間 雪に見舞われる被災地(1月8日午後9時更新)
能登半島地震の発生から1週間となる8日、石川県内の犠牲者は168人に増えました。2万8000人以上の方が避難を余儀なくされるなか、被災地は大雪に見舞われました。この雪と寒さが避難生活に影響を及ぼしています。発生からの動きを、時系列でまとめました。
(※情報は随時、更新します)

【8日 10:33】石川県の死者161人に 前日から33人増

8日午前9時現在の発表によると、能登半島地震による石川県の死者は161人と、前日から33人増えました。安否不明者は103人で92人減りました。

地震発生から1週間がたった8日、輪島市では31人、珠洲市では48人の安否不明者がいるとされています。現場では、雪の積もる中、懸命の捜索が行われています。住宅の被害も1390件と、被害の規模が大きくなっています。

【8日 12:19】新潟市内では「り災証明書」申請が3100件超

新潟市内では、り災証明書の申請が3100件を超え、生活への影響が広がっています。

液状化による住宅への被害が相次いでいる新潟市西区では8日も被害状況を調べる調査が行われていました。

新潟市内では1月7日時点で公的な支援を受けるのに必要なり災証明書の申請が3109件に上り、そのうち西区だけで2387件となっています。

【8日 13:56】被災地に積雪…建物倒壊の恐れも

地震発生から1週間を迎えた珠洲市は7日から雪が降り、倒壊した建物にも雪が降り積もっています。地震によってゆがんでしまった建物も多くあり、雪の重みによって、さらなる倒壊が心配されていました。

市役所の人は「積雪によって物資の輸送に時間がかかり、配給が遅くなったり、雪で道路のひび割れが見えづらくなる危険もあり、心配している」と話していました。また、被災者からは雪によって家などの片付けができないという声も聞かれました。

【8日 14:00】「今後1か月程度、震度5強以上に注意を」 気象庁が会見

最大震度7を観測した能登半島地震から8日で1週間となりましたが、気象庁は会見を開き、地震活動は依然として活発で、今後1か月程度は最大震度5強程度以上の地震に注意するよう呼びかけています。

1日に発生した、最大震度7の揺れを観測した能登半島地震から1週間。気象庁によりますと、1日から8日午後1時までに震度1以上を観測した地震は1219回発生しているということです。

気象庁は8日、会見を開き、依然として活発な地震活動が続いていることから、今後1か月程度は最大震度5強程度以上の地震に注意してほしいと呼びかけました。

また、2020年12月から能登地方で続いている群発地震活動と比べて、広い範囲で強い揺れが発生しているほか、海底で大規模な地震が発生した場合、津波のおそれがあるため、今後も強い揺れと津波の情報に注意してほしいということです。

【8日 14:16】“海底露出”で観測不能の津波観測点 別場所に設置し観測再開

最大震度7を観測した能登半島地震では、海岸が隆起するなど大規模な地殻変動が起き、気象庁が石川県珠洲市に設置している津波観測点は海底が露出したため観測できなくなっていましたが、気象庁は近くの港に代わりとなる観測機器を設置し津波の観測を再開したと発表しました。

気象庁によりますと、珠洲市に設置している津波観測点「珠洲市長橋」では1日の大地震でこの観測点の一帯で大規模な地殻変動が起きて地盤が隆起、海底が露出したため、津波観測が出来ない状態になっていました。

観測データは津波警報の切り替えや解除に必要となるため、気象庁は早期復旧に向けて作業を進めていましたが、7日、気象庁と国土交通省港湾局の職員が現地に入り、「輪島港」に代替となる津波観測点を設置したということです。

これによって8日正午からは能登半島の北側の地域の津波監視が再開し、津波が発生した場合の津波情報への活用も可能になったということです。

【8日午後】能登半島地震「激甚災害」指定へ 岸田首相が指示

岸田首相は能登半島地震について「激甚災害」に指定する見通しが立ったとして、閣議決定に向けた手続きを進めるよう関係閣僚に指示しました。

岸田首相は、政府が8日までに行った被害調査で、能登半島地震による被害が基準を超過する見通しが立ったとして「激甚災害」に指定する考えを示しました。

今週中にも閣議決定される見通しで、「激甚災害」に指定されると、自治体の復旧事業に対する国の補助金が上積みされることになります。

【8日 15:13】輪島市で安否不明者250人増

8日午後2時現在の発表によると、能登半島地震による石川県の安否不明者は323人と午前の発表から220人増えました。死者は168人と7人増えました。

安否不明者は輪島市で281人と、午前の31人から大幅に増えました。

【8日 18:12】発熱やせきを訴える患者が続出 石川・珠洲市

震度7を観測した能登半島地震は、8日で発生から1週間を迎えました。石川県内では168人の死亡が確認されています。雪が降ったりやんだりといった天候が続いている、珠洲市の直小学校は避難所になっていて、およそ160人が寝泊まりしているということです。

この珠洲市にも一日雪が降り、積雪は午後4時現在で11センチだということです。雪を触ってみると、北陸らしい重たい雪が積もっています。

この連日の寒さで、体調を崩す人が続出しています。珠洲市内で、医師や看護師でつくる医療スタッフが各避難所を巡回し、体調不良者を診察しています。発熱や、せきを訴える患者が続出しています。

【8日 19:28】孤立状態…少なくとも3345人 馳知事…通信インフラのあり方にも言及

能登半島地震から1週間となる8日、いまも一部地域で孤立状態が続くことについて、石川県の馳浩知事は「孤立集落や要支援集落について、継続的な支援をお願いする」と職員らに指示しました。

この日開かれた県の災害対策本部員会議での報告によると 県内では少なくとも24地区の3345人が孤立状態にあるといいます。

一方、会議後の記者団の取材に対し、馳知事は「改めて能登の通信インフラの脆弱さを実感した」と話しました。そのうえで、孤立状態が続いている地域があることや、情報収集のあり方に関連し、「通信事業者も費用対効果を考えての状況だったと思う」などと振り返り、「解決しなければ、同じような震災が起きた時に同じようなことになってしまうので、国にも支援をお願いしたい」とコメントしました。

【8日 19:34】“イルカ”が福井に避難 七尾市の水族館が被災で

元日の能登半島地震によって施設の一部が壊れ、復旧作業が続いている七尾市ののとじま水族館から、カマイルカ2頭とゴマフアザラシ1頭が坂井市の越前松島水族館に避難しています。

要請を受けたわずか3日後に避難を受け入れたもので、6日に飼育員らが七尾市に向かい、トラックで4時間近くかけて移送しました。