「竜王戦」豊島二冠、羽生九段に勝利し王手
鹿児島県指宿市で26日から行われていた竜王戦七番勝負第4局は、竜王の豊島将之二冠(30)が挑戦者の羽生善治九段(50)に勝利し、タイトルの初防衛に王手をかけました。タイトル獲得通算100期をめざす羽生九段は後がなくなりました。
2017年に羽生九段が「永世七冠」を達成した、指宿白水館で26日から行われている竜王戦七番勝負第4局は27日朝、豊島二冠の封じ手を開封して再開されました。
第4局は今月12日と13日に福島市で行われる予定でしたが、羽生九段の体調不良により延期されていました。
対局では序盤・中盤まで形勢は互角の難しい展開でしたが、徐々に豊島二冠がリードを広げ、午後6時22分、113手で羽生九段を投了に追い込み勝利しました。七番勝負で3勝目をあげた豊島二冠はタイトル初防衛に王手をかけました。
タイトル獲得通算100期をめざす羽生九段は後がなくなり、対局を振り返って「こちらから動いていったが、少しずつ無理をしていたのかもしれない。ちょっとずつ苦しくなっていったような気がした」「(第5局にむけ)また気持ちを新たに1局臨みたい」と語りました。
第5局は来月5日と6日に神奈川県箱根町で行われます。