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宅配ドライバー「死にものぐるい」「非効率ですね」――1日200件の現場を取材 2024年問題で緊急対策…再配達「値上げ」案も

2023年10月7日 14:01

ドライバーの時間外労働が制限され、人手不足の深刻化が懸念される「2024年問題」。政府はこの対策として6日、緊急パッケージを発表しました。再配達率の半減や運賃引き上げなどを掲げます。宅配の現場を取材し、対策の受け止めを聞きました。

■午前中から配達、午後8時を過ぎても…

6日、宅配業者「K's Ring」ドライバーの相馬大祐さんを神奈川・横浜市で取材しました。

――1日に多くて荷物はどれくらい運ぶ?

「200件くらいとか。死にものぐるいでやりますね」

午前中から続いた配達は午後8時を過ぎても続きました。時には大きな荷物を運ぶ力仕事です。相馬さんは「朝行ってみてそれでもいなければまた昼、夜行くような感じで。やっぱり人手不足で人員がいないので…。非効率ですね」と言います。

■「時間指定」なのに…留守の家も

4日には、別の宅配業者「エアフォルク」の平田祐三さんを取材。運ぶ荷物は午前中だけで50個でした。1軒1軒走って回りますが、ある集合住宅で平田さんは「今不在でした。いらっしゃらなかったので不在票を入れて戻ってきました」と話しました。

時間指定をしていた家でも不在でした。「午前中指定が、不在でした」と平田さん。時間指定がされていても留守のことがあるといいます。「同じ家に2回3回行くというのは、負担にはなりますね」

■「緊急パッケージ」発表 その中身は

来年4月からドライバーの時間外労働が制限され、人手不足の深刻化が懸念される、いわゆる2024年問題。何も対策をしなければ、2030年度には全国の34%の荷物が運べなくなるとの試算が出されています。
これに手を打とうと政府は6日、緊急パッケージを発表しました。

利用者が「置き配」「宅配ボックス」「コンビニでの受け取り」を選択したり、ゆとりを持った配送日を指定したりした場合にポイントを付与する実証事業を行い、再配達率の半減を目指します。

またトラックによる長距離輸送を鉄道や船舶に転換する「モーダルシフト」で、輸送量を今後10年程度で倍増することを狙います。

さらに、トラック輸送の標準的な運賃の引き上げを掲げています。政府関係者によると、将来的には再配達の場合に運送料を値上げすることや、その負担分を国が補助することで配達員の賃上げにつなげるという案も、検討されています。

■事業者と利用者の受け止めは?

新たに打ち出された対策に、宅配業者「K's Ring」の責任者は「1日に多い時で50件くらい持ち戻ることがあるので、置き配を推進することは、宅配業界の作業効率を上げていくという部分でありがたい」と評価しました。

宅配の利用者はどう受け止めているのか。ポイント付与について東京・有楽町で聞きました。

会社員(20代)
「月に5回くらい配達頼んで、3回くらいは不在票入っています。(ポイント付与あれば)置き配すると思います。(ポイントは)めっちゃうれしいかなと」

月2回利用する大学生(10代)
「ドライバーさんの負担を減らすためには良いと思います。10 ポイントずつ貯まって、100ポイント貯まったら配送料無料とか」

事業者と利用者双方にとって良い仕組み作りができるのか。実証事業のポイント付与の方法や開始時期などは、今後決定するということです。

(10月6日『news zero』より)