“30年超”運転原発の新たな規制案を了承 原子力規制委員会
国が原発の運転期間を延長する方針の中、原子力規制委員会は21日、30年を超えて運転する原発の新たな規制制度の案を了承しました。
原子力規制委員会・山中伸介委員長「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要の案を了承してよろしいでしょうか」
原発の運転期間は現在、運転開始から40年目に一度だけ延長の可否を審査し、最長で60年と定められていますが、経済産業省は先週、安全審査などで止まっていた期間を除外し、事実上60年を超えた運転を可能とする方針をとりまとめていました。
これを受けて、規制委員会は21日、運転開始後30年を経過した時点から10年おきに劣化評価などを行い、10年ごとに運転延長の認可を行うとした新たな規制方針を全会一致で了承しました。
来年の通常国会に法律の改正案を提出する方針ですが、原発を長く使えば個別の設備が老朽化するだけでなく、設計自体が古くなっていくことをどう評価するのかなど、今後さらに検討するとしています。