“クリぼっち”増加?店や旅館で新サービス
クリスマスといえば、家族や友達、そして恋人など、みんなで集まって過ごしたいという人も多いかと思います。そんなクリスマスも、新型コロナウイルスの影響もあり変化してきていて、これまでとは違う一風変わったサービスも出てきているようです。
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20代販売員「出かけないで家で過ごそうかなと。“クリぼっち”」
20代学生「“クリぼっち”」
30歳以下の独身男女に行ったアンケートでは、恋人がいない女性の72.5%が、クリスマスは「ひとりでOK」と回答。
20代学生「(彼氏に)会いたいっていう気持ちはあるんですけど、(新型コロナに)かかっちゃったらお互い元も子もないので我慢」
コロナ禍の今年は一人ぼっちのクリスマス、いわゆる“クリぼっち”が増えそうなんです。
そんな“クリぼっち”を取り込もうと、茨城県の旅館では新作スイーツを開発中。その試作品が、「栗のクリスマスツリー」です。プリンの上に抹茶クリームをのせてツリーの形にし、県の名産「栗」とクリスマスの「クリ」をかけた、お一人さま用の新作スイーツです。
もともとは、あんこう鍋が名物だという「ザ・和の旅館」が、“クリぼっち”に力を入れる、その切なる願いは…。
あんこうの宿 まるみつ旅館 武子能久代表「ここ1週間ぐらいは(予約の)キャンセルも増えています。(キャンセルが出た分)一人のお客様に来ていただければなと思ってます」
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コロナ禍をバネに、進化する“クリぼっち”。今年は、さらに…。
20代学生「やっぱりコロナとかがちょっとあって、すごいそこが気になるので、家で静かに過ごそうかなっていうふうに。チキンとかテイクアウトしようかなって」
テイクアウトも進化しています。都内のスープカレー店では、フライドチキンのセットを“クリぼっち”にお手頃なサイズでテイクアウト限定販売。「家飲み」にぴったりなスパイシーな味つけに仕上げているといいます。
さらに24日と25日には、スープカレーを注文した“クリぼっち”のお客さんにトッピングの牛すじ(300円)を無料にするサービスを実施します。
お江戸スープカレーちゃはや庵 高山昌之代表「この両日はカップルが必要以上に密になるため、“クリぼっち”フェスを開催します」
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“クリぼっち”が楽しくなる、お得なグルメ。超デカ盛りグルメも登場しています。
茶碗およそ3杯分の大盛りご飯に、並盛りの2倍相当の肉と、雪に見立てた大量のチーズをのせ、大きなハンバーグ2枚と、からあげを4つ、クリスマスカラーのキムチと、青ねぎをトッピングして完成。ツリーてっぺんまでの高さは20センチ、総重量はおよそ1.5キロもあります。
テイクアウトでも楽しむことができる「極楽 肉ニクにくツリーすた丼」。聖夜に一人かみしめるその味は、クリスマスを一人で過ごす寂しさが吹き飛ぶような食べ応えです。ここにこそ、店側の思いが…。
伝説のすた丼屋 商品開発課 小津貴仁課長「コロナ禍で暗いニュースばかりですので、明るいニュースを少しでも届けられればと開発しました」
来年は大切な人と過ごせるように――今年は“クリぼっち”を楽しむことが、実は重要なのかもしれません。