“ど根性トマト”豪雨被災地で希望の実り
広島県呉市の住宅地。ブロック塀のすきまから、何かの植物が伸びています。近づいてよく見ると…なんと、トマト。小さな赤い実がなっています。ブロック塀から顔を出し実をつけた“ど根性トマト”です。
自宅の塀にトマトが生えた・奥本瞳さん(79)「はじめ草かなと思った。はじめてですよ、壁からトマト生えてきたの。なんで生えたのか分からない。不思議」
誰かが種を植えたり、水をやったりしたわけではなく、ひとりでに生えてきたといいます。
呉市は、2018年夏の西日本豪雨で甚大な被害を受けた場所。トマトが生えたこの地区でも、農地が崩れるなどの被害がありました。2年を経過した今も、災害の爪痕が残されています。
そんな中、突然生えた“ど根性トマト”に、地区の住民は――
近所の住民「元気もらえる本当に。頑張っていきたい気持ちになる」「災害が2年前にあったから、トマトを見て、コロナに負けたらいけないと思った。(トマトが)頑張って生きてるもんね」
自宅の塀にトマトが生えた・奥本瞳さん(79)は「近頃明るいニュースがないけど、勇気づけられるというか、笑顔になるよね」と話しました。