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福島第一原発1号機の“燃料デブリ”堆積物、一部の厚さが1メートル程度と発表 東京電力

2022年6月23日 22:54
福島第一原発1号機の“燃料デブリ”堆積物、一部の厚さが1メートル程度と発表 東京電力

東京電力は、メルトダウンした福島第一原発1号機の調査で確認された「燃料デブリ」を含むとみられる堆積物について、一部の厚さが1メートル程度だったと発表しました。

東京電力が、福島第一原発1号機の原子炉格納容器の内部でこれまで水中ロボットを使った調査では、溶け落ちた核燃料が冷えて固まった「燃料デブリ」とみられる堆積物が多く確認されています。

東電は今月7日~11日にかけて、別の水中ロボットを使い、「ペデスタル」と呼ばれる原子炉を支える円筒状の構造物の外側13か所で超音波の反射を利用して堆積物の厚さの調査をおこないました。

この結果、分析を終えた1か所では、幅2メートルほどの範囲にある堆積物の厚さが、約0.8から1メートルだったということです。

塊状になっているかたい堆積物の上には、砂状や泥状のものが覆い被さっていて、今後、東電はこれらを採取して調べたうえで、「燃料デブリ」の取り出し方法の検討につなげたい考えです。

また、残る12か所の堆積物の厚さについては、分析を終え次第、公表するということです。

※画像/ペデスタル開口部付近で確認された堆積物(先月19日撮影)提供:IRID、日立GEニュークリア・エナジー