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「改正旅館業法」成立 感染症の流行時、客の感染対策を可能に 「迷惑客」の“宿泊拒否”も盛り込む

2023年6月7日 16:48
「改正旅館業法」成立 感染症の流行時、客の感染対策を可能に 「迷惑客」の“宿泊拒否”も盛り込む

旅館やホテルなどで客に感染対策を求められるようにする法律が可決・成立しました。

7日に成立した「改正旅館業法」では、感染症が流行している時は、旅館やホテルなど宿泊施設がマスクの着用や検温など感染対策のほか、医療機関の受診などを求めることができるようになります。

当初の改正案では、客が発熱などの症状がある場合に、宿泊施設が感染対策を求め、正当な理由なく拒んだ場合には宿泊を断れるとしていましたが、ハンセン病の元患者らなどから「差別を助長する」などと反対があったことから、宿泊を拒否できるとした箇所を削除し「感染対策への協力を求めることができる」としました。

また、宿泊施設での業務を著しく阻害する「迷惑客」の宿泊を施設側が断れることも盛り込まれています。具体的な要件については今後、省令で示される予定です。