マスクなど感染対策しない客“宿泊断り”可能に 政府が旅館業法改正の方針
政府が旅館業法を改正し、ホテルや旅館が客にマスクの着用など感染対策を求め、正当な理由なく拒んだ場合は宿泊を断れるようにする方針であることがわかりました。
現在の旅館業法では、ホテルや旅館は原則、利用者の宿泊を拒んではならないとしていて、宿泊客に感染対策を求める規定もありません。
政府は感染対策を徹底するため旅館業法を改正し、ホテルや旅館は、感染症の流行時は宿泊客にマスク着用などを要請できるようにする方針です。こうした要請に宿泊客が正当な理由なく応じない場合、ホテルや旅館は宿泊を拒否できるようにする方針です。
一方、松野官房長官は会見で、旅館業法の改正案には差別防止のため対象となる感染症を明確にすることや、ホテルや旅館に従業員への研修を努力義務として課すことなども盛りこむ考えを示しました。
政府は改正案を秋の臨時国会に提出し、成立させることを目指しています。