パソコンの身代金要求ウイルス「ランサムウェア」攻撃グループ、10か国の共同捜査で逮捕 警察庁発表
パソコンなどに侵入してデータを暗号化し、身代金を要求するウイルス「ランサムウェア」を使った攻撃グループ、「LockBit」のメンバーが、ユーロポール(=欧州刑事警察機構)や日本を含む10か国の共同捜査によって逮捕されたと警察庁が発表しました。
警察庁によりますと「LockBit」によるランサムウェア攻撃では、全世界で数十億ユーロの被害が発生しているということで、国内では2021年以降、「LockBit」による病院や企業、学校などへの攻撃が100件以上確認されています。
ユーロポール(=欧州刑事警察機構)や日本を含めた10か国の捜査機関は「LockBit」に対する捜査を協力して進め、警察庁は国内の事件で確認された接続元のIPアドレスを共有するなどしていました。
その結果、「LockBit」のメンバー2人がポーランドとウクライナで逮捕され、犯行に使われたサーバーも閉鎖したということです。
また、警察庁のサイバー特別捜査隊は去年12月、「LockBit」によって暗号化されたデータを復号するツールを独自に開発し、ユーロポールに提供しました。
今後、このツールが世界的に活用される見通しだということです。