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緊急地震速報も強い揺れ観測されず…ずれた場所に震源推定などが原因 気象庁

2024年6月10日 20:16
緊急地震速報も強い揺れ観測されず…ずれた場所に震源推定などが原因 気象庁

今月3日、能登地方でおきた最大震度5強の地震では、緊急地震速報が強い揺れが観測されなかった東京など広範囲で出されましたが、気象庁はこれについて、震源がずれた場所に推定されたことなどが原因だと発表しました。

3日朝、おきた能登地方の地震では関東や近畿地方など26都府県の広範囲に緊急地震速報が出されましたが、想定よりも地震の規模が小さく、東京都心で震度1以上の揺れは観測されませんでした。

気象庁が分析したところ、この地震が能登半島の先端部で発生したため、緊急地震速報の発表に利用する観測点が限られていたことに加え、およそ1秒の間に複数の地震が相次いでおきたため、震源を20キロ離れた富山湾に推定したということです。

このずれにより、先に来る小さな揺れとその後の大きな揺れとを捉え違えたため地震の規模を大きく見積もり、過大に緊急地震速報を発表したとしています。

気象庁は今回のような条件が重なることはまれで緊急地震速報の手法を変更する必要は無いものの、引き続き精度向上に努めたいとしています。

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