“時短調理”食材が進化 材料・レシピがセット「冷凍ミールキット」に「乾燥野菜」も人気
“時短調理”の需要が高まる中、「冷凍食品」や「ミールキット」などが進化しているといいます。製造・販売を行う会社を取材しました。
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千葉県の大手スーパーを訪ねました。冷凍食品コーナーには、ずらりと商品が並んでいました。
買い物客
「(コロナ禍の中)買い物の回数を減らしたりとか、そういう工夫ができるので、冷凍物が必然的に増えてきた」
大手スーパーのイオンでは去年、冷凍の食肉の売り上げがコロナ前の2018年と比べて、約5倍に伸びたといいます。
さらに、いま注目されているというのが、料理の材料とレシピがセットになっていて、手軽に調理ができる「冷凍ミールキット」です。ここ数年は、売り上げが前の年より1割ほど増え続けているということです。
買い物客
「本当にありがたいと思います。ちょっとしたリモートワークの人とかも、隙間時間で食べられるというのもある。ぱっと買って食べられるのは、便利かなと」
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一方、食材の宅配サービスの会社「オイシックス・ラ・大地」は、今月、新しいミールキットを発売しました。
Oisix・EC事業本部 神田聡美さん
「普段当社が出してるミールキットは、主菜と副菜が20分で作れる商品。今回は、主菜を10分以内に作れる」
料理初心者の「news every.」スタッフが“10分以内”という時短調理を体験しました。作るのは「酢豚」です。
まず、パプリカを一口サイズにカット。プライパンに油をひいて、炒めます。そこに、下ごしらえされている豚肉などを加え、全体をなじませながら炒めて完成です。実際の調理時間は、約7分でした。
試食すると…
「news every.」スタッフ
「お肉がとてもやわらかくて、甘酸っぱいタレが口いっぱいに広がります」
この時短商品を開発した理由とは――
Oisix・EC事業本部 神田聡美さん
「コロナ禍で普段料理をしない方も、料理を作る機会が増えた。この猛暑の中で、なるべくキッチンに立つ時間を短くしたいという要望があった」
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時短調理の需要が高まる中、意外なものに注目が集まっています。玉ねぎやトマトなどの野菜を新鮮なままカットして乾燥させた「乾燥野菜」です。
乾燥野菜を製造する熊本市の食品メーカーに聞きました。
HOSHIKO・営業部 前原由香里さん
「乾燥野菜は、非常に日持ちもする。料理がしやすく、切らなくていいところと、ゴミが出ないところも、非常に人気をいただいている」
特に今年は玉ねぎが高騰したこともあり、乾燥玉ねぎの売り上げが大幅アップしたといいます。皮をむいたり、包丁で刻んだりする必要がなく、時短調理の強い味方として注目されています。