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広がる「学び直し」“週休3日”導入など企業・政府が支援も

2022年4月26日 21:08
広がる「学び直し」“週休3日”導入など企業・政府が支援も

「人生100年時代」と言われる今、社会人の「学び直し」を支援する動きが広がっています。コロナ禍で働き方も変わる中、企業が社員のIT技術などの習得を後押ししているほか、政府が、助成金を設けて必要とされる労働力の確保に動いています。

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26日、都内のスタジオで配信されていたのは社会人向けの講座です。若手の育成について講師が力説していました。

若手育成講座 講師
「会社全体がチームなので、彼のパフォーマンスが一番発揮される場所がどこなのか、上司も本人も敏感になって」

企業に勤める社会人などに向け、新人の指導のノウハウといった講座の生配信をしていました。

若手育成講座 講師
「リモートワークに世の中がなった中で、いろんな育成だったり、教育で困っている人事の方や上司が多いということで」

インターネットで約7800本の講座を配信している会社「スクー」では、パワーポイントを使いこなすテクニックなど仕事に直結するスキルを学べる講座のほか、不況時に役立つ投資講座といった幅広いジャンルの“学び”を提供していて、コロナ禍で利用者は約6割増えたといいます。

スクー広報 大金歩美さん
「コロナ禍で自分の価値観を見直す方が、非常に増えている。『新しいことを始めなければいけない』という学びへの危機感から、会員になられる方が非常に多いと」

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今、注目されているという社会人の“学び直し”の動きは、芸能界でも見られます。

スザンヌ Channelより
「わたくし大学に入学することを決めました」

この春、ファッションビジネスを学ぶために大学に入学したのは、タレントのスザンヌさん(35)です。

スザンヌ Channel
「将来のやりたいことに向かって、なんか学びを深められるんじゃないかなと」

タレントのつるの剛士さんも先月、46歳で短大を卒業し、幼稚園の先生の資格を取得しました。

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政府は経済の成長を促すため「人への投資」を強化しています。厚生労働省は、従業員の“学び直し”を支援する企業に、1社あたり年間最大1500万円を支給する助成制度を設けることを決めました。

都内の保険会社のオフィスでは、メモを取りながら真剣にパソコンに向き合う社員の姿がありました。会社が用意したオンライン講座を受講していました。

損害保険ジャパン 営業の社員
「うちの組織で新入社員の受け入れをするので、その受け入れをするにあたってのOJTの研修を」

損害保険ジャパン 営業の社員
「偶然1時間ぐらい時間が空いちゃったときに、お茶しながらとか喫茶店入りながらこういう講習を受けて」

自社の商品やマーケティングなどについて気軽に学べる場を設けることで、社員の刺激になっているといいます。

損害保険ジャパン人事部 鷲本ナミさん
「社外でも学ぶ環境というのはある状況なんですけど、会社の中で展開されていることに対して非常に好意的な反応が多い」

従業員が“学び直し”をできるよう新たな働き方を取り入れた企業もあります。静岡県の自動車部品などを製造するメーカーでは、今月から週休3日で働くことができるようになったといいます。

ソミックマネージメントホールディングス グローバル人事部・笠原義典さん
「新しい分野を学ぶ時間を確保したいというところで(週に)1日休みを取って、週休2日を3日にする」

給与は8割に減りますが、実際に、増えた休日でプログラミングの知識を学んでいる社員もいて、スキルアップや新規事業などにもつなげられればと期待しています。