保育園利用しない保護者の方が“子育てで孤独感じやすい”傾向
就学前の子どもを保育園などに通わせていない保護者の方が、園などを利用する保護者に比べ、子育てで孤独を感じやすい傾向にあることが、NPO団体などによる調査でわかりました。
NPO法人フローレンスなどは、就学前の第1子がいて、保育園などを利用している全国の保護者800人と、保育園などを利用していない保護者1200人のあわせて2000人にインターネット調査を行いました。
この結果、「子育てで孤独を感じる」「まあまあ感じる」と回答したのは、保育園などを利用している保護者では33.2%だったのに対して、保育園などを利用していない保護者では43.8%となり、保育園などを利用していない保護者の方が、子育てでより孤独を感じやすい傾向にあったということです。
また、保育園などを利用していない保護者のうち「定期の保育サービスの利用を希望しているか」尋ねたところ、「とても利用したい」「まあ利用したい」をあわせると56.4%と、半数を超えました。
保育園は、親の就労など理由があり、自治体が「保育の必要性」を認めた場合に利用できます。
調査を行ったNPOは、「保護者が仕事をしていないため、保育園に通うための必要性認定が得られず、通えない家庭がある。園に通っていない子どもの家庭は、社会とのつながりが希薄になりやすく孤立しやすい」と指摘し、待機児童解消に伴い、定員枠の空きが増えている保育園では、専業主婦の家庭でも利用できるよう空き定員枠を活用すべきだと訴えました。