天皇皇后両陛下、岩手・大船渡市の商業施設で地元の人たちと交流される 結婚30年のお祝いの声に照れたような表情も
「全国植樹祭」に出席するため、3日から岩手県を訪問している天皇皇后両陛下は4日午前、大船渡市にある商業施設で地元の人たちと交流されました。
天皇皇后両陛下は4日午前11時頃、岩手県大船渡市にある商業施設「キャッセン大船渡」を訪問されました。大きな津波被害を受けた市の中心部に、2017年4月にグランドオープンした大型の商業施設で、地元の飲食店など、およそ30店舗が集まっています。
両陛下は施設内を歩き、花屋やカフェ、雑貨店の人たちと交流されました。
陛下は「震災当時、お店はどちらに」など、津波が発生した当時のことを聞き、皇后さまも仮設住宅でのことを聞くなどして、当時の暮らしと今の店の状況について、丁寧に話を聞かれました。
また、両陛下は店舗の視察後、集まった人々に歩み寄り、一人ひとりに声をかけられました。海鮮の飲食店にあった看板のイクラ丼の写真を見て、皇后さまは「イクラがとても、おいしそう」と笑顔を見せ、陛下は「海のもの、おいしいですよね。きのういただきました」と話されていました。
今月9日に結婚30年を迎える両陛下に対し「30周年おめでとうございます」と声がかかると、陛下は「ありがとうございます」と答え、両陛下が照れたような表情を見せられる場面もありました。
両陛下は午後には、陸前高田市で開催される「全国植樹祭」の式典に臨まれます。