お一人での公務増える佳子さま 姉・眞子さんから引き継ぎ…最近は「ご自身ならではの公務」も
宮城県を訪問している秋篠宮ご夫妻の二女・佳子さまは24日、全国都市緑化祭に出席されました。姉の眞子さんから引き継がれた公務で、佳子さまは笑顔でお言葉を述べられました。
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天皇皇后両陛下は24日、神奈川県横須賀市で行われた「戦没・殉職船員追悼式」で「戦没船員の碑」に花を供えられ、太平洋戦争で犠牲となった民間の船の船員らを慰霊されました。両陛下は式典後、遺族の話に耳を傾け、「大変な思いをなさってきたでしょう」と言葉をかけられました。
秋篠宮さまは24日、日本動物園水族館協会の総会に出席されるため、山口県宇部市を訪れ、動物園を視察されました。
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秋篠宮家の二女・佳子さまは、23日から宮城県を訪問されています。24日は仙台市で、白いスーツに身を包み、笑顔でしだれ桜の記念植樹に臨まれました。そして「全国都市緑化祭」の式典で、こう述べられました。
佳子さま
「空にこずえを広げる木々の美しい新緑を眺めながら、『杜の都』と呼ばれる由縁を実感しました」
佳子さまが東日本大震災の被災地をお一人で訪問されるのは、初めてです。
佳子さま
「皆様の思い、復興の状況、これからへの願いなどについて伺いました。お一人お一人に深く思いをいたしますとともに、復興のために力を尽くしてこられた皆様に心から敬意を表します」
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最近の公務の様子について、宮内庁担当の笛吹雅子記者は「安定感が増してきた」と感じるといいます。
日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子記者
「側近によると、佳子さまは(お言葉の)内容について、ご自身でもよく考えられているということですが、お言葉の中にご自身の実感が込められてきたと感じています。(佳子さまは)聞き上手な印象があるのですが、親しみやすく安定感が増してきたなと感じています」
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佳子さま(24日・仙台市)
「これからも緑があふれる町で、温かな交流が続いていく姿を思い描いております」
この公務は、姉の眞子さんから引き継がれたものです。
幼い頃から仲の良かったお二人。公務では2016年、晩さん会に初めて姉妹でご出席されました。眞子さんは、成年皇族として歩みだした妹を優しく見守りました。皇族方が集まる茶会の席で、さりげなく佳子さまを気遣いました。
そして佳子さまは、眞子さんの結婚後は皇室を離れた姉のあとを継ぐ形で、日本テニス協会の名誉総裁に就任するなど活動の幅を広げられています。
笛吹雅子記者
「『しっかり者で職員からも頼られる姉の眞子さん。一方、妹キャラクターで明るい佳子さま』と見られがちだったんですけど、(佳子さまは)最近ではご自身ならではの公務も切り開かれている印象です」
佳子さまは、皇室からの出席が初となる公務にも積極的に臨まれています。2022年は聴覚障害のある選手の陸上競技の会場を訪問し、音の代わりに光で知らせる「スタートランプ」のデモンストレーションで熱心に質問されていました。
来週29日には、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の拝礼式に初めて臨まれます。