小林製薬「紅麹」問題、日本腎臓学会が最新調査結果を発表
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントで健康被害の報告が相次いでいる問題で、日本腎臓学会が最新の調査結果を発表しました。
日本腎臓学会が、調査結果を発表するのは先月9日以来です。小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」等の摂取に伴う腎障害について、医師らにアンケートを行った結果、先月30日までに確認できた患者は189例でした。
小林製薬はこれまでに5人が死亡したと報告していますが、この学会の調査には死亡の報告はないということです。
医師が行った「主な治療」を聞くと、189例のうちおよそ8割の患者については、「紅麹コレステヘルプ」等の摂取の中止のみで、およそ2割はステロイドの治療などを行ったということです。
また、人工透析を必要としたのは7例で、そのうち5例はすでに透析を離脱し、透析を続けている患者のうち1人は、「紅麹コレステヘルプ」との関連性は低いと主治医が判断しているということです。また、透析した人で死亡例はないということです。
日本腎臓学会は、「健康被害と『紅麹コレステヘルプ』との因果関係については科学的な検証が必要と考えている」と話していて、最終的な報告に向けて、調査の解析を行っていくと説明しました。