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コロナ“新様式”の家 壁からナゾのホース

2021年1月13日 22:49
コロナ“新様式”の家 壁からナゾのホース

緊急事態宣言下で、人々の住まいにかかわる価値観が変化しています。

ホームセンターで見かけたのは。

買い物客「(部屋の)模様替えの一環で」「ずっと家にいるので飽きてくる」

部屋の模様替えで、気分を一新したいという人。

DCMホールディングス広報室・関戸繁男さん「ご自宅で過ごす時間が増えたということで、お部屋のリメイクであったり模様替え、それをDIYでされるという方が増えている」

再び始まった不要不急の外出自粛で、人々の住まいへの関心が高まっています。

埼玉県の住宅展示場では、最新鋭の住宅が話題です。玄関から入ると、その一角には、室内にウイルスを持ち込まないよう玄関先に洗面所が。さらに、壁から伸びてきたナゾのホースの正体は…。

アキュラホーム営業総括・堀内国士さん「ウイルスバキュームクリーナーといわれる装置。スイッチを上に入れていただくと、これで上着の汚れを(とる)」

ウイルスや花粉を吸い取り、汚れを屋外に放出するといいます。また、全てのドアノブには、インフルエンザなどのウイルスが減少するという抗菌塗装を施したといいます。

堀内国士さん「生活様式が変わってきていると思われます。これからの住宅は安心安全、なおかつウイルスに対応した商品が必要と思いまして」

今年、この設備などを標準とした住宅の販売を始めた所、すでに30棟売れているということです。不動産情報サイトによりますと、今、人々が住宅に求める条件のトップ3は、仕事専用スペースなどリモートワークへの対応や換気性能。いずれもコロナ禍が関係していました。

また、リノベーション業界でも、部屋の一角にワークスペースを設けたり、身近な所に洗面所を設けたりと、コロナ禍ならではの注文が相次いでいるといいます。

もともとオフィスだったというショールームは、木目を基調とした明るいLDKに大変身。

特徴は、室内の壁にも窓があることです。より、自然の光をとることができるというメリットもありますが、開けて換気することもできます。さらに、寝室の奥には扉があり、その先には、2畳半のコンパクトな書斎が登場。

リノベるブランド戦略部・千葉剛史さん「個室のワークスペースのニーズが一気に上がってきた」

書斎の需要は、全体の4割だった所、今は7割にまで増えているということです。