阪神・淡路大震災から26年『がんばろう』
1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災から17日で26年です。6434人の犠牲者を悼んで追悼の行事が行われている兵庫県神戸市から伝えます。
追悼会場の人出は、例年に比べると少ない印象を受けますが、未明から絶えることなく訪れる人たちが、祈りをささげています。今年、神戸から発信されるメッセージは「がんばろう」。新型コロナウイルスの感染拡大や、東日本大震災から10年を迎えることを受け、「心をひとつにして苦難を乗り越えよう」という思いが込められています。
母親を亡くした女性「いつもここに来たら『またこの日が来たね』と話しかける。死に顔も見てないし、自分の中で区切りがつかない」
おばを亡くした女性「(子どもは震災のことを)まだ、そんなにわかっていないと思いますが、命の大切さや震災がこわいことをわかってほしいと思って、初めて来ました」
今年は、追悼行事の多くが規模の縮小などを余儀なくされ、東京での行事は、オンラインで開催されました。17日朝、取材をして感じたのは震災を経験された方々の「決して風化させてはいけない」という強い思いです。
コロナ禍で、これまでと同じような追悼が難しい今だからこそ、26年前の教訓を忘れず次の世代に伝えることの大切さをあらためて考える1日です。