厚労省“コロナ分析” 感染者は減少傾向、死亡者は最高値超える
新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の専門家会議は、感染者は減少傾向だが、死亡者は最高値を超える状況が続いていて、今後、変異株の動向などにも注意が必要だと指摘しました。
専門家会議は、全国の新型コロナの感染者について、今週は先週の0.75倍で、先週の増加傾向から再び減少傾向に転じたが、死亡者数はこれまでの最高値を超える状況が続いていると報告しました。
死亡者数が増えている要因は、感染者数が実態よりも少なく報告されている可能性や、80歳以上の高齢者の割合が多く、ワクチンで獲得した免疫が低下している可能性もあるということですが、もう少し詳細に分析する必要があると指摘しています。
一方、国内の変異株は主流のBA.5がゆっくりと減り、BQ.1やBA.2.75が増加していると報告したほか、アメリカで急増するXBB.1.5も国内での割合が増加しており、免疫を逃れる力などが強いとみられ、今後注意が必要だと指摘しました。