「カイロス2号機」打ち上げ「中止」 強風など天候理由 和歌山・串本町
和歌山県串本町の、日本初の民間ロケット発射場から打ち上げ予定だった「カイロス2号機」は、直前に打ち上げの「中止」が発表されました。現地から中継です。
見学会場に集まった地元住民らおよそ2500人が固唾をのんで見守る中、直前に打ち上げの「中止」が発表されると、会場では驚きの声が上がっていました。
日本初の民間のロケット発射場である「スペースポート紀伊」から午前11時から打ち上げ予定だった「カイロス2号機」は、発射の30分前に強風など天候を理由にきょうの打ち上げが「中止」となりました。
スペースワン広報
「現時点の発表は、本日は中止ということです。理由は天候です。風が要因です。風速と関連があるということしかお伝えできません」
見学者
「(Q.きょうは飛ばないんですよ)え~ほんとに?」
見学者
「あちゃー」
見学者
「行けると思ってた。信じてたもんな。ショックやな」
「カイロス2号機」には、京都の企業などが開発した人工衛星5基が搭載されていて、地球の軌道に投入できれば、日本の民間では初となります。
ことし3月の“初号機”の打ち上げでは、直後に安全システムが起動し、爆発していて、そこからわずか9か月という短期間での再挑戦でしたが、残念ながら、きょうの“リベンジ”はなりませんでした。
「スペースワン社」は午後0時半から会見を開き、打ち上げ中止の理由などについて説明する予定です。