“コロナ後遺症”オンライン診察へ 北里大
新型コロナウイルスの感染者の一部が、回復後に悩む後遺症について、漢方の専門医がオンラインで診察するという新たな取り組みを東京都にある北里大学が始めると発表しました。
新型コロナウイルスに感染した人の一部にみられる後遺症は、倦怠感や脱毛、味覚障害などさまざまです。
北里大学の東洋医学総合研究所は去年4月、風邪の症状をオンラインで診察する「漢方オンライン風邪外来」を開設しましたが、新型コロナウイルス感染症の後遺症を訴える人が増えたということです。
そのため、漢方薬で患者自らの力を活性化し、後遺症に対応することを目指し、正式に、この外来で新型コロナの後遺症を診察すると発表しました。漢方の専門医がオンラインで患者を診察し、その人の体質や症状にあった漢方薬を調合して、宅配する仕組みです。事前に予約が必要で、保険は使えず、すべて自己負担だということです。
神奈川県川崎市にある聖マリアンナ医科大学病院も、今月18日、「新型コロナウイルス感染症後外来」を立ち上げました。16歳以上で、PCR検査などで陽性になってから2か月以上経過した人が対象で、症状によって専門医と連携し、心のケアや漢方の治療も行うということです。月曜日の午後が診察日で、医師からの予約と紹介状が必要です。