トマトが売れない…“あったか料理”紹介!
今、トマトの需要が低迷し、農家から悲鳴があがっています。背景にはトマトに対する“ある”イメージが影響しているということです。
栃木県宇都宮市の畑。今シーズンのトマトの収穫が今月から始まりました。しかし、今、生産者を悩ませる事態が。
JAうつのみやトマト専門部長・岡本直樹さん「コロナの中でトマトの需要が伸びなくて」「(Qたくさんとれているのに出せるところがない?)そうですね」
外食を控える人が多い中、飲食店などでの需要が減少。売れる先が少なくなることで、供給が過剰な状態になっているといいます。さらに…。
JAうつのみやトマト専門部長・岡本直樹さん「一生懸命丹精込めて作っていますが、価格が安いのが現状。非常に今、出口が見えなくて困っています」
卸値が低下。緊急事態宣言も続く中、回復は見通せない状況だといいます。
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都内のスーパーにいってみると…。
信濃屋食品・鈴木誠営業本部長「だいたい例年に比べて、2~3割相場が下がっておりますので、非常にお買い求めしやすくなっている」
野菜が全体的に高値の傾向にある中、トマトは値下がりしているといいます。全国の小売店の調査でも、先週時点の小売価格は、平年のおよそ84%と安くなっています。しかも、この時期、「安ければ売れる」というワケではないといいます。
JA熊本経済連、東京事務所・佐藤暢寿所長「どうしてもトマトというとサラダのイメージが強いですから、気温が下がれば消費量が鈍ってくる」
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そこで力を入れているのが、生ではなくトマトを加熱調理して食べる温かいメニューの提案。首都圏のスーパーなどの売り場にポスターを貼って、温かいトマトメニューを猛アピール。
さらに、ホームページでは、産地おすすめの様々なトマト料理のレシピを公開。どんなお味なのか?レシピをもとに、every.のスタッフが調理してみました!
まず1つめは…トマトは食感が楽しめるよう、くし切りにして、コンソメやケチャップで味付けしたスープで、じっくり煮込みます。
仕上げに、粉チーズとオリーブオイルをかければイタリアントマト鍋に。
続いて作るのは、ミニトマトを使ったメニュー。煮立てただし汁でさっと煮るのがポイントです。みそを溶いて、青じそとごまを散らせば…みそ汁の完成です。
温めることによって、トマトの甘さが引き立って、みそともとてもよく合います!
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JA熊本経済連、東京事務所・佐藤暢寿所長「いかにトマトの消費を盛り上げていくか、それが結果生産者のためにもなるので、たくさん食べていただいて、消費の拡大につなげていただければ」
コロナに負けず、今後も日本各地の産地が協力し消費拡大を目指したいとしています。