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感染者減少傾向も…重症や死亡“過去最多”

2021年2月1日 20:01
感染者減少傾向も…重症や死亡“過去最多”

新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の専門家の会議は1月中旬以降、全国の感染者数は減少傾向としましたが、重症者や死亡者数は過去最多の水準となっていると分析しました。

国立感染症研究所・脇田隆字所長「(感染者数は)1月の中旬以降、減少傾向となっておりまして、入院患者数も、減少見られるんですけれども、重症者数・死亡者数は引き続き過去最多の水準」

専門家は、緊急事態宣言を受け、急激に年明け以降、人の接触が減り、1月中旬以降の全国の感染者数は減少傾向となっていると分析しました。特に飲食店で時短営業などの対策の効果があったとしました。しかし、依然として医療機関の病床のひっ迫は続いていて80代と90代では、感染者が減少しておらず、重症者や死亡者が増加する可能性があると危機感を示しました。

会議では、感染者数の急速な減少傾向が今後も続くのかは疑問だとして、緊急事態宣言が仮に延長される場合、どの程度まで感染が収まるかは、もう少し状況を見るべきとの意見があったということです。