1歳半児 寝かしつけに“母乳”で睡眠短く
睡眠パターンの基礎が形成される1歳半の子どもを寝かしつける際、母乳を飲ませると、飲ませない場合に比べて、夜の睡眠時間が短くなることが明らかになりました。
この調査は、聖路加国際病院などが共同で行い、イギリスの科学雑誌で発表されました。
調査では、1歳半の子ども106人に睡眠計を1週間装着し、睡眠時間を調べました。
その結果、夜、寝かしつける際に子どもに母乳を飲ませたかそうでないかで夜間の平均睡眠時間を比べると、授乳ありの子どもは7.9時間で、授乳なしの子どもの8.5時間より短かったということです。
一方、添い寝のありとなしで睡眠時間に差は出なかったということです。
聖路加国際病院小児科の中川真智子医師は、「1歳半の幼児で夜間の母乳の授乳が睡眠の妨げになることが明らかになったので、悩んでいる場合には、卒乳に踏み切る適切な時期だと考えられる」としています。