福島第一原発 地震計が故障も修理せず
東京電力は、福島第一原発3号機に設置した地震計の故障を把握しながら、修理をしていなかったため、今月13日夜に起きた地震のデータを記録できなかったことを明らかにしました。
これは原子力規制委員会の会合で東京電力が明らかにしたものです。東京電力によりますと、去年、福島第一原発3号機に地震計を2台設置しましたが、その後の大雨などで故障し、以後、修理を行っていなかったということです。
東京電力側は「貴重なデータを取れるチャンスを逃したことを反省します」と対応の遅れを認め謝罪しました。
原子力規制委員会は対応に問題があるとし、詳しい経緯の説明を求めました。
また1号機では21日午後6時頃格納容器の圧力が低下したことが確認されましたが、東京電力によると圧力の低下はおさまったということです。
1号機では今月13日の地震後に格納容器の水位の低下が確認されていて、損傷部分が露出し、そこから空気が抜け、圧力が下がったとみています。今後も引き続き、監視を強化していくとしています。