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崩れたケーキ…高島屋「原因特定は不可能」、監修シェフは「腑に落ちない」

2023年12月28日 6:04
崩れたケーキ…高島屋「原因特定は不可能」、監修シェフは「腑に落ちない」

ぐちゃぐちゃに崩れて配送されたクリスマスケーキについて、27日、高島屋が初めて会見を開き、「原因の特定は不可能」だと結論づけました。これに対し、ケーキを監修したシェフは「腑に落ちない」などと語りました。

    ◇

27日、高島屋が記者会見を開き、オンラインストアで販売した2879個のうち、少なくとも807個が破損していたことを明らかにしました。

高島屋 横山和久 専務
「深くおわび申し上げます」

高島屋から依頼を受けたシェフが、1年かけて監修したクリスマスケーキ。埼玉の「菓子メーカー」が製造し、配送は「ヤマト運輸」が請け負っていましたが……いったい、いつ、どのタイミングで崩れてしまったのでしょうか。

高島屋 横山和久 専務
「総合的に確認いたしました結果、誠に遺憾ながら、原因の特定をすることは不可能という判断に至った次第でございます」

“原因の特定は不可能”だとしました。

――原因が特定できないというのは、結論?

高島屋 横山和久 専務
「当日・当時と全く同じ環境を再現することは、現実的には極めて不可能・困難だと考えております。したがいまして、今回、ピンポイントで原因を特定することができない」

同じ説明を繰り返しました。

    ◇

高島屋の“冷凍ケーキ”を監修 「レ・サンス」渡辺健善オーナーシェフ(今月25日)
「ケーキを買っていただいたお客様でしょうか。誠に申し訳ございません」

    ◇

ケーキを監修した“当事者”として、客と向き合ってきた「レ・サンス」のシェフは―

高島屋の“冷凍ケーキ”を監修 「レ・サンス」渡辺健善オーナーシェフ
「あそこまで崩れているのに原因がわからないのは、本当に腑(ふ)に落ちないです。今も、腑に落ちてないです」

「これで幕引きになっているので。僕も真実を知りたい。どっかで、何かが起きていることは間違いないので」

    ◇

一方、高島屋の会見で明かされたのは、“去年との工程の違い”について――。

高島屋 横山和久 専務
「イチゴの入荷が遅れたために、凍結期間が短くなった、というところでございます」

去年、2週間かけていたケーキの冷凍期間を、今年は約1日に短縮。
事前の凍結試験・シミュレーション試験では、問題は確認されなかったと説明しました。

    ◇

約1日の冷凍に問題はないのでしょうか。
ケーキのネット販売が専門の、別の会社に話を聞くと。

Cake.jp 製造部門責任者
「ケーキの大きさにもよりますけれども、一般論では、24時間程度で冷凍完了するかなとは我々も考えています。ただし、冷凍庫の中でまとめて冷凍したり、箱が重なって冷凍したりすると、どうしても冷気が行き届かなかったりすることもありますので。48時間程度、冷凍してから出荷する事業者が多い」

――1日間の冷凍というのは短い?

Cake.jp 製造部門責任者
「実際、積み重なって保管した状態で冷凍したケースで、24時間たっても凍っていないのは、見かけることは正直あります」

大量受注の場合、想定外のことが起きる可能性はあると指摘しました。

    ◇

ケーキを監修したシェフは。

高島屋の“冷凍ケーキ”を監修 「レ・サンス」渡辺 健善オーナーシェフ
「被害者は、やっぱり買っていただいた方なので、やっぱり絶対あっちゃいけない」

「ほんとにそういう結果で、残念で。僕も、買っていただいた人の気持ちになると、どうしても、悔しいしかない」


(12月27日放送『news zero』より)

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