一人一人にあう避難場所自動通知 実証実験
大規模災害の際に、AIが一人一人にあった避難場所を自動的に指示するLINEのアカウントを使った実証実験が神奈川県庁で行われました。
実証実験は、無料通信アプリ・LINEの公式アカウント「AI防災支援システム」を使って行われました。
公式アカウントには「避難支援機能」がついていて、現在地や生活場所、高齢者がいないかなどを事前に設定しておきます。災害があった際には、ハザードマップや被害状況の投稿を参考にして、一人ひとりの状況にあった避難場所やそこまでの経路をアプリで自動的に通知してくれる仕組みです。
一方、自治体は、住民が投稿した写真などで被害状況を面で把握することが可能になる上、避難者の状況を、アプリを通じてリアルタイムに近い形で自動的に把握することができます。避難所が満杯になった際には、分散させて避難させる対応が可能となり、自治体をまたいだ広域避難も行いやすくなることが期待されます。
神奈川県はこの日の実証実験の結果をふまえ、早ければ来年度中には機能を実装させたいとしています。