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春先に急増アライグマ 都市部で農業被害も

2021年3月5日 18:59
春先に急増アライグマ 都市部で農業被害も

むしゃむしゃと口を動かし、時折こちらを見つめるアライグマ。2頭一緒に暗闇に潜み、えさを探し求めているのでしょうか。地面を足で探り顔を近づけるなど、常に落ち着かない様子。

映像が撮影されたのは埼玉県。実は今。

埼玉県みどり自然課・野生生物担当 加島恭美さん「埼玉県内では(アライグマは)約7万頭と推定されています。非常に多いなと」

アライグマが埼玉県内で急増しているというのです。2009年度の捕獲地点を見てみると、県内の山の麓を中心に捕獲されていましたが、昨年度には県内のほぼ全域で捕獲される事態に。都市部でも多くのアライグマが捕獲されているのです。

加島恭美さん「2019年度に(過去最多の)7180頭が捕獲されました。自宅の家庭菜園にアライグマが出て、『なんでも全部食べていっちゃう。どうしたらいいんだ』という相談は受ける」

昨年度の農業被害額は2136万円に上っています。県は出産時期を迎える春にかけて警戒するよう呼びかけています。

加島恭美さん「(アライグマは春に)多いと6頭ぐらい子供を産みます。畑や自宅の庭にアライグマのえさとなるようなもの、たとえば収穫しないで残っている果実、野菜くずや生ゴミを放置しないことも大切」

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